ドップラー効果
意味
ドップラー効果とは、波源が観測者に対して移動している場合に観測される波の周波数の変化を指します。移動している波源から発生する波は、波源が接近している時には、波の周波数が高くなります。波源が遠ざかる時は、その逆で周波数が低くなります。この現象は、音波のみならず光波などのさまざまな波についても観測されます。
音波のドップラー効果の例:
- 救急車が近づくと、サイレンの音程が高く聞こえる。
- 救急車が遠ざかると、サイレンの音程が低く聞こえる。
光波のドップラー効果の例:
- 星が私たちに近づく場合(ブルーシフト)、その光の波長は短くなる。
- 星が遠ざかる場合(レッドシフト)、その光の波長は長くなる。
この効果は、音を使って物体の速度を測定するレーダーや、宇宙の膨張を研究する天文学など、多岐にわたる分野で利用されています。